appearance-icon_64.png外観 (Appearance)

Deskbar:Preferences
場所:/boot/system/preferences/Appearance
設定ファイル:~/config/settings/system/app_server/appearance
~/config/settings/system/app_server/fonts

外観 (Appearance) プレファレンスで、Haiku の見た目の一部を変更できます。

index フォント

appearance-fonts.png

Haiku は目的別に 3 種類の標準フォントを定めています。ここでシステム全体に用いられるフォントのスタイル (通常・太字・固定幅) とサイズを設定します。同様に、メニューで使われるフォントの設定が別にあります。

index 新しいフォントのインストール

正規の .hpkg パッケージではない新しいフォントは、non-packaged フォルダーのフォントの種類 (psfonts または ttfonts) に応じたサブフォルダーへコピーすることでインストールできます。 (ファイルシステムレイアウトのトピックを参照ください)。TrueType フォントでは、コピー先は以下のようになるでしょう。

/boot/system/non-packaged/data/fonts/ttfonts/   すべてのユーザー用フォント
/boot/home/config/non-packaged/data/fonts/ttfonts/   ユーザーの専用フォント

index 色 (Colors)

appearance-colors.png

色 (Colors) タブで、ユーザーインターフェースの各部の色を変更できます。カラーウェルは、ほかのアプリケーションからのドラッグ&ドロップを受け付けます。たとえば、WonderBrushIcon-O-Matic、または背景パネルなどから色をドラッグできます。

index ウィンドウデコレーター (Window decorators)

appearance-decorators.png

デコレーターは、ウィンドウや GUI 要素のルックアンドフィールを決定します。現在、Haiku にはデフォルトデコレーター 1 つだけが付属しています。ほかのデコレーターを探してインストールすれば、ポップアップメニューからべつのデコレーターを選択できるでしょう。

デフォルトデコレーターでは、スクロールバーの矢印スタイルを設定できます。スクロールバーの終端を、スペースを節約できる単独の矢印にするか、上下左右にスクロールする際にマウスの移動を潜在的にいくらか減らせる— 伝統的な BeOS の方法 —上下矢印にするかを設定できます。

index アンチエイリアス (Antialiasing)

appearance-antialiasing.png

アンチエイリアス (Antialiasing) タブで、画面描画に関するさまざまな設定を行えます。

index グリフのヒンティング (Glyph hinting)

グリフのヒンティング (Glyph hinting) を有効にすると、すべての文字の縦横方向両端に、必ず 2 ピクセルの空白が入るようになります。特に、白地に黒い文字を扱う場合、有効にしたときとしないときとで、結果は完全に対照的になります。有効にした場合、テキストがはっきり見えます。ネットブックのような低解像度の機器で特に効果的な、等幅フォントのみ有効 (Monospaced Fonts Only) の設定もあります。ヒンティングをオンにすると、小さい文字がかなり汚く見えることがありますが、その場合でもテキストエディターやターミナルでヒンティングの恩恵を受けられます。

次の拡大したスクリーンショットは、ヒンティングを有効にした場合としない場合とで、どれだけ見た目が変わるかを示しています:

appearance-glyph-off.png
ヒンティング無効
appearance-glyph-on.png
ヒンティング有効

このページに掲載されているすべての拡大鏡 (Magnify) ウィンドウは、もちろんそれぞれ異なるオプションで描画されている点に注意が必要です。たとえば、黄色いタブの太文字タイトルや、"33 x 15 @ 8 pixels/pixel" というテキストを比較すれば、各設定が実際に作り出す印象を得られます。

index アンチエイリアスのタイプ (Antialiasing type)

画面描画を改善するもう 1 つの方法は アンチエイリアス (Antialiasing) で、テキストだけでなくすべてのベクターグラフィックをサポートします。アンチエイリアスはあるピクセルの色を変更することで、線をなめらかにします。その手法には、次の 2 つがあります。

グレースケール (Grayscale) は、輪郭のピクセルの明度を変更します。
LCD サブピクセル (LCD subpixel) は、特に (高解像度の) LCD ディスプレイの場合に、グレースケールよりなめらかに描画します。LCD ディスプレイの各ピクセルは、赤、緑、青の要素で構成されているので、この手法では 1 ピクセルの明度を変更する代わりに、その何分の 1 以下だけ輪郭を移動させて輪郭の色を変更します。

先ほどと同様に、次の拡大したスクリーンショットは、この 2 種類の方法の違いを示しています。

appearance-glyph-off.png
グレースケール、ヒンティング無効
appearance-subpixel.png
LCD サブピクセル、ヒンティング無効

サブピクセルベースのアンチエイリアスでは、オブジェクトにわずかな色味を帯びた輝きが加わります。この余分な輝きをだれもが許容するわけではありません。Haiku では、この 2 種類の手法を混ぜて使えます。スライダーを使って、最適な混合比を設定できます。

サブピクセルベースのアンチエイリアスをグリフのヒンティングとあわせて使うことは、ソフトウェア特許の対象となるため、デフォルトでは両者を同時に使えないようになっています。ユーザーの居住地域によっては、ロック解除バージョンの入手が合法な場合があります。その場合は申し訳ありませんが、その地域の配布担当者と交渉してください。

ソースコードを変更して再コンパイルして、ヒンティングと LCD サブピクセルを組み合わせた描画方法を有効にした場合、ヒンティングとグレースケールの組み合わせと見た目を比較すると、次のようになります。

appearance-glyph-on.png
グレースケール、ヒンティング有効
appearance-glyph-on-subpixel.png
LCD サブピクセル、ヒンティング有効


設定パネルの下に、次の 2 つのボタンがあります。

デフォルト (Defaults) すべての設定をデフォルト値にリセットします。
元に戻す (Revert) 外観プレファレンスを起動したときの設定に戻します。