WebPositive

WebPositive または略して Web+ は Haiku のネイティブウェブブラウザーです。名前の一部は BeOS のシンプルな NetPositive や WebKit とよばれる NetPositive の動作エンジンから由来しています。このオープンソースの HTML レンダリングライブラリは、Mac OS X の Safari や Google の Google Chrome など、主流ブラウザにも使用されています。日々進化を続ける WebKit を使用することで、Web+ は新しいウェブ技術に対応できます。

WebPositive のインターフェースは簡単です。メニューの下にバーがあり、ボタンで履歴の前や次のサイトに行ったり、ページのロードを中止したり、スタートページにジャンプできます。
その下には URL を入力するロケーターフィールドがあります。
ナビゲーションバーの下はウェブページです。タブを開くことでたくさんのページを同時に開くことが可能です。
ウィンドウの下はステータスバーです。マウスが指しているリンクの URL を表示します。ページをロード中のときは進捗バーが右に表示されます。

設定 (Settings)

Window メニューから 設定 パネルを開き、WebPositive の設定を変更できます。

一番目のタブは一般設定です。Start page はどんなファイルや URL か、Search pageには何を使うのか、ファイルはどの Download folderに保存されるのか、などです。
二つのポップアップメニューが新しいウィンドウやタブを開けた時にどんなページをロードするかを決めます。
次のチェックボックスによって、１ ページしか開いていない時にタブバーを隠すことができます。WebPositive のインターフェースはフルスクリーンモードのときに自動的に隠れるように、マウスポインタはしばらく動いてない時に隠れるように設定できます。
最後に、"ホーム" ボタンをナビゲーションバーに表示するオプションとブラウザ履歴の日数を選べます。

二番目のタブでは、標準、serif、non-serif と等幅のフォントと標準サイズを設定できます。

最後のタブはプロキシサーバーを設定するために使われます。

ブラウジング (Browsing)

前にウェブブラウザーを使用したことがあるなら、WebPositive に驚かないはずです。すべてのメニューアイテムや機能をみるより、いくつかの点に注目してみましょう。

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  タブバーの右にある + ボタンかタブバーの空きスペースをダブルクリックすることで新しいタブを開きます。バーに表示できるより多いタブが開いていた場合は < > スクロールボタンが表示され、タブバーを左右に動かせます。 いちばん右にある ∨ ボタンはすべてのタブがリストされているポップアップメニューを表示します。

• リンクを中クリックすることでバックグランドでページがロードされるタブを開くことができます。

• View メニューの Zoom in と Zoom out を使ってページにズームインしたりズームアウトできます。 さらにテキストサイズだけを変更する Zoom text only もあります。

• フルスクリーンモードに入ったときにインターフェースを隠すように設定してあれば、１ 秒後に隠れます。一時的にインターフェースを表示するにはマウスポインタをスクリーンの上に移動させてください。

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  テキストフィールドに入力している間、ブラウザは過去に行ったウェブサイトと入力を比べ、テキストフィールドの下にリストします。リストを縮めるためにさらに入力を続けるか、↑ や ↓ を使ってウェブサイトを選択します。ENTER を押すとページをロードします。また、右のボタンを押すことでページをリロードできます。
  URL ではない入力は Google によって検索され、リストにウェブサーチのショートカットが載ります。

• 右クリックはコンテキストメニューを開き、クリックした内容によってリンクを新しいウィンドウやタブで開いたり、ダウンロードして保存したりできます。

• Edit | Find はページの下にページ内検索バーを表示します。検索された文字はページ内でハイライトされます。

ブックマーク (Bookmarks)

WebPositive のブックマークはファイルやフォルダーとして ~/config/settings/WebPositive/Bookmarks/ に保存されています。ブックマークを追加すると新しいファイルがそこに作られます。Manage Bookmarks... で簡単にブックマークフォルダーを開けます。

ほかの属性が付いているファイルのように、ブックマークの URL、名前、タイトルやキーワードなども変更可能です。ただ、Tracker の 属性 メニューですべての列が表示されていることを確認してください。次にファイルを選択し、ALT E を押して属性を編集してください；属性の列は TAB で変更できます。
ブックマークを自分で作ったフォルダーに移すこともできます。

Tracker のユニークな機能を使うことで探しているブックマークをすばやく探すことができます。
Tracker 設定の中の 先行入力フィルタリング (Type-ahead filtering) を有効にすることで、フィルターとマッチする少ないブックマークを表示し、瞬時にリストをトリムするができます。↑ と ↓ を数回押し、ENTER を押すことでウェブサイトを開くことができます。フィルターが名前、タイトル、URL やキーワードに適用されるため、属性の列はすべて表示してください。

これが正しく動作するには、すべてのブックマークが ~/config/settings/WebPositive/Bookmarks/ フォルダーに保存されてなければいけません。 WebPositive の ブックマーク メニューを使用したい場合はコピーをサブフォルダーに入れてください。キーワード属性を入力すると役に立ちます。

ダウンロード (Downloads)

Window | Downloads でダウンロードしたすべてのファイルを表示します。

現在ダウンロード中のファイルはプログレスバーが表示され、Tracker のようにダウンロードスピード、ファイルサイズや残り時間も表示されます。右のボタンでダウンロードを Cancel (キャンセル) 、Restart (再試行) 、ファイルを Open (開く) 、またダウンロードリストから Remove (削除) することができます。下にあるRemove missing (見つからないファイルを削除) と、Remove finished(完了したファイルを削除) はリストすべてのダウンロードを削除します。 "見つからない" ファイルはダウンロードディレクトリから削除されたファイルのことです。

ダウンロード中のファイルをごみ箱に移動させることでダウンロードを中止できます。さらに、アイコンが "ゴースト化" します。
WebPositive はたいてい Tracker でファイルを管理するのに対応しています。ダウンロード中でもダウンロード後でもファイル名を変更すると、ダウンロードウィンドウにも変更が適用されます。

キーボードショートカット (Keyboard shortcuts)

便利なキーボードショートカットの一覧です：