ターミナル (Terminal)

Deskbar メニュー:		Applications (アプリケーション)
場所:		/boot/system/apps/ターミナル
設定ファイル:		~/config/settings/ターミナル ~/.profile - /boot/common/etc/profile のデフォルトに追加 / 上書き ~/.inputrc - /boot/common/etc/inputrc のデフォルトに追加 / 上書き

ターミナルは、Haiku の Bash (Bourne Again Shell) へのインターフェースです。

シェルを使うオンラインチュートリアルへのリンクは、スクリプト と Haiku のコマンドラインアプリケーションにあります。ここではターミナルアプリケーション自体に集中します。

ウィンドウとタブ

ターミナルは必要ならばいくつでも開くことができます。すでに実行中のターミナルから、ALT N で新しいウィンドウを開くか、ALT T でタブを開けます。

タブの空白部分をダブルクリックすると新しいタブが開かれ、タブをダブルクリックするとタイトルを編集するダイアログが開かれます。％ で指定された変数はいくつかあり、テキストフィールドの上にマウスを移動させると説明がツールチップで表示されます。
標準 (%1d: %p) では、タブはカレントディレクトリを表示し、: で区切った後、現在実行中のプロセス(bash が実行中かアイドル中の場合は --) を表示します。上のスクリーンショットでは、Desktop フォルダー内の FTP セッションを最初のタブで実行しており、二つ目のタブは、home でアイドルしています。
設定 | ウィンドウタイトル... (Edit | Window title...) でターミナルのウィンドウタイトルも同様に編集できます。

タブを右クリックすると タブを閉じる (Close tab) か、ダブルクリックのように、タブタイトルの編集... (Edit tab title...) をするコンテキストメニューが表示されます。

ターミナルのウィンドウはほかのウィンドウのようにサイズを変更するか、設定 | ウィンドウサイズ (Settings | Window size) メニューでプリセットされたサイズを使うことができます。 ALT ENTER で全画面表示に切り替えます。

変更されたウィンドウサイズと文字エンコーディングは、設定 | デフォルトで保存 (Settings | Save as default) を選択しなければ保存されません。

設定

設定 | 設定... (Settings | Settings...) ではターミナルの標準設定を変更できます。

タブやウィンドウのタイトルの名前を付ける ”式” から始まります。ふたたび、ツールチップは利用可能な変数を表示します。その下ではフォントタイプ、フォントサイズやテキストの背景色を設定できます。白地に黒文字 (Black on white) のようなプリセット配色を選択するか、下にあるカラー選択を使って カスタム (Custom) 配色を作成できます。
チェックボックスをオンにすると 実行中のプログラムがある場合、終了時に確認する (Confirm exit if active programs exist) ことができ、プログラムが実行中にターミナルを終了しようとすると警告が出ます。
設定をファイルに保存でき、ファイルをダブルクリックすると設定されたターミナルが開きます。
OK をクリックすると現在の設定をデフォルトとして保存します。

キーボードショートカット

ショートカットとキーの組み合わせに、便利なショートカットの一覧が載っています。

Bash カスタマイズ

bash は Unix 由来なので、カスタマイズする方法は数え切れないほどあります。ユーザーにとって重要なファイルは、.profile と .inputrc の 2 つです。
ファイルは両方とも home/ 内に作成することができ、/boot/common/etc/ で設定されたシステムデフォルトを上書きできます。

.profile

.profile は新しいターミナルを開くたびにロードされます。bash の動作に影響するさまざまなエイリアスや変数を設定します。これについてのヘルプはオンラインで見つけられるでしょう。

The Haiku/BeOS Tip Server からいろいろなヘルプを見られます。たとえば、

• ターミナルプロンプトをカスタマイズ
• さらに多くのプロンプトをカスタマイズ
• bash の強化
• カスタムキーボードショートカット

より多くのヘルプは、こちらへ。

.inputrc

.inputrc はキーバインドに対して働きます。Haiku は便利なデフォルトを提供するので、読者が詳細設定を変更する必要はないでしょう。特別なキーバインドが必要になった場合は、The GNU Readline Library などのオンラインリソースを見てください。

ターミナルで作業するためのヒント

• ファイルやフォルダーを Tracker ウィンドウからターミナルにドラッグすると、カーソルの場所にファイルやフォルダーの場所を挿入します。右クリックでドラッグすると、次のようなアクションがコンテキストメニューに表示されます。

  パスを挿入 (Insert path)		左クリックと同様、ファイルの場所を挿入します。
  ディレクトリを変更 (Change directory)		ドラッグされたファイルのフォルダーへディレクトリを変更します。
  カレントディレクトリにリンク作成 (Create link here)		現在ターミナルで作業中のディレクトリにドラッグされたファイルのリンクを作成します。
  カレントディレクトリへ移動 (Move here)		ドラッグされたファイルをカレントディレクトリへ移動させます。
  カレントディレクトリへコピー (Copy here)		ドラッグされたファイルをカレントディレクトリにコピーします。

• open [filename] コマンドでどのファイルも標準アプリケーションで開くことができます。 これは現在 (".") と親 ("..") フォルダーの表現でも可能で、Tracker ウィンドウで開かれます。 現在作業しているディレクトリを開くには、

  open .

  と入力してください。