ショートカットとキーの組み合わせ
Haiku のショートカットキーは標準で、たとえばメニューからコマンドを起動するために、よく使われる CTRL キーではなく ALT キーを使用します。これには BeOS が少々 MacOS の影響を受けていたという歴史的な経緯があります。実際のところ、このキーに慣れると利点があります。たとえば、ALT C と ALT V は Bash ターミナルのシェルでもシームレスに統合されていて、ターミナルでは CTRL C を実行中のプロセスを終了するために利用できます。
いずれにせよ、キーマッププリファレンスで、たぶんよりなじみ深いであろう CTRL キーへ切り替えることもできます。ユーザーガイドでは常に標準の環境設定を想定して、コマンドキーを ALT で表しています。
個人のキーマップ / キーボード配置で、どのキーが OPT か MENU なのか疑問に思ったら、キーマッププレファレンスを再度利用してください。キーボードでキーを押した時、どんなキーストロークが送信されたかを確認できます。
一般的なショートカット
以下は、対応するメニューがない場合も常に使用できる、通常用いられるショートカットの多くが載っている表です。
ALT Fx | X 番目のワークスペース (Fx はワークスペースに対応しているファンクションキー) に切り替えます。同時に SHIFT を押すことでアクティブウィンドウも切り替え先に移動できます。 | |
CTRL ALT ← / → / ↑ / ↓ | 利用可能なワークスペースの行 / 列を空間的に切り替えます。同時に SHIFT を押すことでアクティブウィンドウも切り替え先に移動できます。 | |
OPT | ウィンドウを別のウィンドウのタブや境界の近くにドラッグしているときに、OPT を押し続けていると、それらをスタック (Stack) またはタイル (Tile) します (グラフィカルユーザーインターフェースの章を参照してください)。 | |
OPT↑ / ↓ | 現在のワークスペース内で開いているウィンドウを順に切り替えます。 | |
CTRL ALT + 左クリック | マウスの左ボタンでクリック、ドラッグしてウィンドウを移動します (グラフィカルユーザーインターフェース の章を参照してください)。 | |
CTRL ALT + 右クリック | マウスの右ボタンでクリック&ドラッグしてウィンドウのサイズを変更します (グラフィカルユーザーインターフェース の章を参照してください)。 | |
CTRL ALT Z | ウィンドウを拡大します (ほとんどのアプリケーションでは最大化されます)。 | |
CTRL ALT M | アクティブウィンドウを最小化します。 | |
CTRL ALT H | アクティブアプリケーションのすべてのウィンドウを隠します(最小化します)。 | |
CTRL ALT F | アクティブウィンドウを前面に移動します (マウス設定が Focus Follows Mouse の場合のみ適用されます)。 | |
CTRL ALT B | アクティブウィンドウを背後に移動します。 | |
CTRL TAB | Twitcher を表示します。 | |
CTRL ALT DEL | チームモニター を開きます。 | |
ALT ESC | メニューバーを開きます (ESC で閉じます)。 | |
ALT C | 選択部をクリップボードへコピーします。 | |
ALT X | 選択部をクリップボードへ切り取ります。 | |
ALT V | クリップボードの内容を貼り付けます。 | |
ALT W | アクティブなウィンドウを閉じます。 | |
ALT Q | アプリケーションを終了します。 | |
すぐにスクリーンショットを撮影して、スクリーンショットパネルを起動します。 | ||
SHIFT PRINT | 最後に用いた設定を引き継いで、(パネルを開かずに) スクリーンショットを撮影します。 | |
CTRL PRINT | 同様に保存された設定で静かにスクリーンショットを撮影しますが、それをファイルとして保存する代わりに、クリップボードにコピーします。 |
テキスト編集時のショートカット
テキストを編集しているときは、それが Tracker 内でファイル名を編集しているときても、StyledEdit でファイルを編集しているときでも、Vision でチャットをしているときでも、いくつかの一般的なショートカットがあります。
ALT ← / → または OPT ← / → | テキスト内を単語単位で移動します (注: OPT との組合せに慣れたほうが便利かもしれません。 その後、アプリケーションが ALT との組合せをすでにほかのコマンドに使っていても準備万端です)。 | |
HOME | 行の先頭に移動します。 | |
END | 行の終わりに移動します。 | |
ALT HOME | 文章の先頭に移動します。 | |
ALT END | 文章の終わりに移動します。 |
以上のキーの組み合わせの使用時に SHIFT を押したままにすると、カーソルが移動したところまで選択します。
Tracker ナビゲーションのショートカット
全般的なショートカットに加えて、Tracker のナビゲーション用のショートカットもあります。
ALT ↑ | 親フォルダーを開きます。 | |
ALT ↓ または ENTER | 選択したフォルダーを開きます。 | |
OPT | フォルダーを開く時に押し続けることで、親フォルダーを閉じます。マウスによるナビゲーションの際も有効です。 | |
MENU | Deskbar メニューを開きます (ESC で閉じます)。 | |
ALT Z | 直前の動作を取り消します。取り消しの履歴は使用できるメモリにのみ制限されます。これはファイル自身への操作に対してのみ有効であり、属性やパーミッション設定の変更を取り消すことはできないので注意してください。また、ごみ箱から消されたファイルは永久に失われます。 | |
ALT SHIFT Z | 直前に ALT Z で取り消した動作をやり直します。 | |
SHIFT + マウスホイール | Tracker ウィンドウ内の長いリストをスクロールする場合や、サブメニューをドリルダウンしている場合に、この組み合わせはページごとのスクロールを行うことでスピードを上げるでしょう。 |
ターミナルでのショートカット
ALT N | 新しいウィンドウでもう 1 つ別のターミナルセッションを開きます。 | |
ALT T | 新しいタブでもう 1 つ別のターミナルセッションを開きます。 | |
ALT 1, 2, 3 ... | 対応するタブに切り替えます。 | |
ALT TAB | 次のターミナルウィンドウに切り替えます。 | |
SHIFT ← / → | 左 / 右のタブに切り替えます。 | |
ALT SHIFT ← / → | 現在のタブを左 / 右に移動します。 | |
ALT + / - | フォントサイズを大きく / 小さくします。 | |
ALT ENTER | 全画面モードのオン / オフを切り替えます。 | |
SHIFT ↑ / ↓ | ターミナルの出力を 1 行上 / 下にスクロールします。 | |
SHIFT Page↑ / Page↓ | ターミナルの出力を 1 ページ上 / 下にスクロールします。 | |
TAB | タブ補完。何文字か入力した後に TAB を 1 回押すと、ファイル名やファイルパスを自動補完できます。複数の候補がある場合は、それぞれの名前が変わる位置で補完が止まるので、絞り込むためにもう何文字か入力する必要があります。TAB を 2 回押してすべての候補を一覧表示することもできます。 | |
↑ / ↓ | 以前に入力したすべてのコマンドの履歴を前 / 後に移動します。 | |
CTRL R | Bash の履歴。入力したコマンドはすべてファイル ~/config/settings/bash_history に格納されます。CTRL R を押して、コマンドを入力し始めると、Bash の履歴中で最初に一致したものが表示されます。正しいコマンドラインを見つけるまで CTRL R を繰り返し押し、ENTER を押して実行してください。 | |
CTRL C | 現在実行中のコマンドを停止します。 | |
CTRL D | 現在のターミナルセッションを閉じます。 |
ほかのキーの組み合わせ
項目 (Tracker の場合はファイル) をクリックしている間に修飾キーを押し続けることで、アイテムを選択領域で追加または削除できます。
SHIFT | 初めに選択された項目とユーザーがクリックした項目の間の全項目を選択します。 | |
ALT | 選択領域でユーザーがクリックした項目を追加または削除します。 |
Tracker ウィンドウで文字を入力すると、Tracker はスクロールしてインクリメンタルサーチにもっとも一致するファイルを選択します。もし入力された文字で始まるファイルが無ければ、ファイル名または属性のどこかに検索文字列を含むファイルが選択されます。大文字小文字は区別されません。
入力された文字列は左下 (通常リスト中のアイテム数が表示される場所) に表示されます。表示は 1 秒後に元に戻り、新しいインクリメンタルサーチが開始できるようになります。
最初に検索文字列が現れる部分にジャンプする代わりに、一致しないファイルを除いて表示するように設定することもできます。先行入力フィルタリングのトピックを参照してください。